漢方内科診療
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漢方内科とはABOUT
漢方内科とは、伝統医学である「漢方」に基づき治療を行い、漢方薬が処方される診療科です。
漢方薬とは、自然界にある植物や動物、鉱物のなかで薬効をもつとされている生薬を複数組み合わせた医薬品です。漢方では人間には自然治癒があると考えられており、漢方薬によってこれを高めることが、体の状態を整える効果につながるとされています。
診察についてTREATMENT
東洋医学では「心と身体はつながっている」と考えられています。そのため漢方内科では、患者さんの心身のお悩みや、心身にあらわれた病的変化を重視した診療を行います。
また、漢方独自の指標である「証」と「気・血・水」によって患者さんの体質を診ます。
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- 証…体質、体力、抵抗力、症状のあらわれ方など。
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- 気・血・水…不調の原因を探る3つの要素のこと。
診察時には、漢方独特の方法(四診)が用いられます。
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- 問診…既往歴や体質傾向などをお聞きします。
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- 望診…顔色や皮膚の色、舌の様子などを診ます。
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- 切診…脈や腹部などに触れ、触覚を用いた診察をします。
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- 聞診‥聴覚と嗅覚による診察をします。
漢方内科では、西洋医学的診断治療と漢方医学的診断治療を平行して行うことが可能です。当院では「日本東洋医学会 漢方専門医」が、西洋医学も踏まえたうえで、適切な漢方治療を行います。そのため、必要に応じて血圧計や画像診断、血液検査を行う場合がございます。
こんなときは漢方内科へ
漢方薬は幅広い症状に効能効果が期待できます。たとえば次の症状がある場合は、漢方薬が使用できることがあります。
漢方内科で診察する病気や症状の一例
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- かぜの初期症状(葛根湯、柴胡桂枝湯など)
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- 頭痛、吐き気(五苓散、呉茱萸湯など)
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- 便秘(桂枝加芍薬湯、桃核承気湯など)
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- 下痢(胃苓湯、胃苓湯など)
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- 胃弱、食欲低下(六君子湯など)
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- 神経性胃炎(半夏瀉心湯など)
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- 花粉症(小青竜湯など)
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- 慢性鼻炎、蓄膿症(葛根湯加川芎辛夷など)
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- 不眠症(加味逍遙散、加味帰脾湯など)
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- こむら返り(芍薬甘草湯など)
これらは処方する可能性のあるエキス剤の一例です。同じ症状であっても、体質によっては、使用する漢方薬が異なることもあります。
こちらにない症状や病気でも、漢方内科で診療を行える可能性があります。そのほか、次の方にも漢方薬は使用しやすいとされています。
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- 副作用などで西洋医学治療が困難な方
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- 症状や不調にストレスが大きくかかわっている方
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- 薬物治療だけではコントロールできない頭痛や痺れ、冷えがある方
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- 体質改善をしたい方(かぜを引きやすいなど)
西洋医療との違い:漢方は未病を治します
「体調がすぐれず病院へ行ったが、検査では異常がないと言われた」
「何となく不調が続いており、いろいろ試したが緩和しない」
こうした健康に関するお悩みも、漢方診療で改善できる可能性があります。
漢方医学は「予想医学」ともいわれ、未病を治すと考えられています。予想医学では、患者さんの漢方的な体質を踏まえて次に起こりうる病態を予想し、予想に基づいて次の手を打つことで、未然に発生を防止します。
一方で、急性心筋梗塞や脳血管障害のような、一刻を争う緊急処置が必要な病気の場合は、西洋医学的による治療を早急に行う必要があります。
漢方内科は、現代医学では対応しきれない領域に「漢方」という伝統医学を用いる統合医療といわれます。西洋医学のように病名で診断できない場合であっても、漢方診療でしたら健康への手助けができる可能性がございます。
食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が関係して発症する病気を生活習慣病といいます。日本人の死因の上位を占める、がんや心臓病、脳卒中も生活習慣病に含まれます。
内科では、生活習慣病の方の投薬や生活全般についての指導やアドバイスも行います。生活習慣病には、下記のものがあります。これらの病気と診断された方は、内科を受診することをおすすめします。
お気軽に
ご相談くださいCONSULTATION
秋田県大仙市協和で漢方内科をお探しの方は当院へ
当院では、日本東洋医学会 漢方専門医の院長が漢方内科の診療を行います。
ご希望をいただければ、東洋医学の伝統的な手順に基づいた漢方診療をいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
一緒に自分に合った漢方薬を探しましょう
「咳に効能を発揮する漢方薬を探したが、五虎湯や麦門冬湯など複数あって迷った」
「効能効果に“体力中等度以上”と書かれており、自分は当てはまるのか不安になった」
このように、市販の漢方薬でどれを選べばいいのか迷ったことはありませんか?
日本東洋医学会では、漢方薬の誤った使用(誤治といいます)を回避し、安全に使用するために、漢方を修得した医師の治療を受けることをおすすめしています。自分に合った漢方薬で治療や体質改善を行っていただくためにも、ぜひ、当院へお越しください。
漢方薬には保険適応がございます
漢方薬は保険適応があり、当院では、生薬から抽出したエキスを用いた顆粒タイプのものを処方いたします。顆粒タイプのエキス剤は経済的負担が比較的少なく、飲みやすさや携帯性にすぐれた点も特徴です。
ご自身の体質に合った漢方薬で、一緒に健やかな心身を目指しましょう。